こんにちは、kumasanです。
前回は17週に起きた「2秒で診察」の出来事をご紹介しました。
あとがきに書いたのですが実はこの事件、妊娠というイベントに対してとても重要な要素をいくつか含んでいます。
結論だけ言うと「奥さんが痔になりました」という事なのですが、この結末に至る経緯が結構重要なのです。そして、この症状に対しては「うわーかっこ悪!」みたいな見方をすることはkumasan反対です。むしろ、そういった意識が問題を大きくしてしまいかねないと思うので、きっちり書いていきますね。
まずは「なぜ痔になってしまったのか」。
kumasan家のケースでは奥さんの「便秘」が原因でした。
では、「なぜ便秘になってしまったのか」。
典型的な原因は以下の3点に集約されます。
① 「黄体ホルモン」の影響
:妊娠中に多く分泌される女性ホルモンで子宮の収縮を押え、体内に水分を蓄える働きがあります。子宮の収縮を押えるついでに腸の動きも抑えられてしまうのと、腸内の水分も体内貯蓄用に結構徴収されてしまうため便が腸内で流れにくい環境が出来てしまいます
② 子宮による腸の圧迫
:子宮(赤ちゃん)が成長するにつれ、隣接する腸(場合によっては肛門まで)が圧迫されるため便秘/痔になりやすくなります
③ ストレスによる腸活動の不調
:腸の動きは自律神経が司っています。自律神経はストレスにより乱れてしまうことがあり、その影響は腸に連動します。結果、便秘を引き起こしてしまいます。
詳しくは「妊婦」「便秘」で検索すると山のように情報が出てきますので、そちらをご参照下さい。
で、原因ですが①と②は避けようがありません。物理的に「便秘になりやすい環境」が整えられてしまうのです。そのうえで③のストレスが加わる、という図式です。前回ご紹介したkumasan家の場合に当てはめてみるとこのようになります。
・黄体ホルモンと子宮の成長で「便秘になりやすい」環境が整っている状態
・kumasan家でいっぱい食べ物が出てきた。が、お酒は飲まないので本当に食べることに専念
・奥さんからすると旦那さんの実家で、かつ翌日には旦那さん方の親戚が集まりかなり気を遣った
・そのシチュエーションでおトイレにこもるなんて・・・できるかっ!
今、改めて見返しながらkumasanは情けなくって涙が出そうです。奥さん、ごめんなさい。原因の大半はkumasanです。
こういうことが起こりうる、と知って・考えて、「おこもりすることは恥ずかしいことじゃない!おなかのこどもと、奥さんのためにとても大事なことなんだから、遠慮しちゃダメ!」という認識があれば、奥さんにしんどい思いをさせずに済んだ可能性が十分あります。
といった後悔の念とともに強くお伝えしたいのは、「本人の意思や生活習慣とは関係なく、半自動的に起こりうること」だと認識していれば少なくとも症状に対して「うわーかっこ悪!」みたいな見方をしたり、冗談でも茶化したりすることはありえず、体を労わる言葉か行動しか出ないはずという事です。そしてそれが行動指針になります。ちなみに上のケース、今のkumasanなら「帰省しない」という選択肢をとります。結果論じゃなくて。
kumasanから新米ママさん・パパさんへ
からだの変化はなかなか把握が難しいもの。今回のケースでは「おこもり」がセットになるのですが、恥ずかしいことじゃない!です。妊娠というイベントの中で普通に起こりうること。不測の事態からおなかのこどもを守れる確率を上げるためにも、「そういうもの」っていう認識をぜひ共有してくださいね!