20週と3日目の早朝。

奥さんが腹痛で眠れない、と訴えてきました。あまりにもひどい様子なので急いで身支度し、夜間外来へ。

エコーで確認したところ問題はなく、緊急事態ではないのですが担当医の到着が9時以降になるのでkumasanは一旦帰宅するように言われ大人しく帰宅。着替えて会社へ。

 

8時半ごろ奥さんからメールあり。

「今、満床らしいので他の病棟でも入院するのがいいか9時過ぎには決まるって。おなか痛いのが成長に伴って引っ張られてるだけだったら、また仕事してもいいって言われたよ」

まだ、この時点では余裕があります。

 

そして5分後。

 

「赤ちゃんは元気だったよ。逆子だけど。血液検査とエコーも異常なし、内臓機能も異常なし。けど、子宮頸(けい)長が3㎝ないといけないところ1.9㎝しかないらしい」

 

さらに5分後。

 

「お腹痛いけどお腹すいた」

 

そして9時過ぎ。

 

「入院決定。12時になるまで待機だって。点滴治療です」

 

まあ、しゃあないかと思って仕事にとりかかった1時間後に届いたメール。

 

 

 

 

「切迫流産だって。このまま妊娠継続できるように頑張るよ。分娩室のベッドにいるから電話できない」

 

 

 

 

「・・・!?」

 

 

「切迫?」

 

 

「流産!?」

 

 

「妊娠継続できるよう!?」

 

 

「ぶ・・・分娩室う?????!!!!!!」

 

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もはやパニックです。

 

「行かなあかんねん!」みたいなことを口走ってそのまま職場を後にし、猛ダッシュで地下鉄へ。

 

「出てきたらあかん、出てきたらあかん」

 

呪文のように唱えながら30分後、病院着。

 

1階受付で「〇〇(奥さんのフルネーム)が入院してるんですけど、今どこにいますか?」と半泣きで尋ねたところ「ご関係は?」と聞かれ頭が真っ白なまま「主人です!」と即答し失笑を買いました。しかし、こんなところでめげているわけにはいきません。

「〇階の受付に行ってください」と言われエレベーターに乗るのもまどろっこしく感じながら移動し、受付へ。

ここで再度「〇〇(奥さんのフルネーム)が入院してるんですけど、今どこにいますか?」と半泣きで尋ねたところ「ご関係は?」と聞かれ何となくさっきのは間違いだった気がしたので「旦那です!」と即答し失笑を買いました。

そして「〇〇さんですね。今分娩室にいらっしゃるのでご案内します」とさらっといわれ、

 

「やっぱり分娩室なんや~!無事でいてくれ~!!」

 

と心の中で叫びつつ。

 

1分後、めっちゃリラックスしてベッドに横たわっている奥さんと面会し目が点になりました。

 

 

「・・・あれ?」

 

「どしたの?」

 

「・・・無事?」

 

「何が?」

 

「・・・流産って・・・」

 

(溜息交じりの失笑)

 

「ちょっとこっちへ来なさい」

 

そして「切迫流産」という症状についてのレクチャーを受け、とても大きな勘違いをしていたことに気づいたkumasan。そこから入院に関する諸々の手配を整え、平謝りの電話をいれてからお仕事に戻りました。

 

kumasanから新米ママさん・パパさんへ

実はこの事件がきっかけで、kumasanはようやく妊婦さんについて真面目に調べるようになりました。本当にお恥ずかしい限りです。もちろん安泰な状態ではないのですが、キーワードの印象でパニックになってしまったことは大いに反省の余地があります。

そしてこの事件に関することが、実はかなり初期にこのコーナーでそれとなく書いてるんですね。

高齢出産のこと